型枠工事とは?

弊社で行っている業務は型枠工事です。
型枠工事とは、コンクリートの鋳型を作る仕事です。
鋳型とは、液体状のものが固形になるまで形を保持する為のもので、固形になったら取り外します。
映画などで、溶解させた鉄を型に入れ鉄器を作るシーン見たことありませんか?
そんなイメージです。
建設に関わったことがない方は想像しにくいかもしれませんが、コンクリートは工場出荷時液状なのです。
以下一連の流れです。

拾い出し


・図面を見て必要な材料をまとめる。
・加工帳(木材の加工の仕方を簡略に示した図)を作成する作業です。

CADの写真(ただいま準備中です...)

加工


加工帳を元に”コンクリート型枠用合板”(丸太を桂むきにした薄い木材を5層に重ねたもの)を切って、”桟木”(断面48x24の棒状の木材)を打ち付ける作業です。
自社の材料置き場でやる場合と、現場でやる場合、専門業者(曲面・複雑な形状等)に頼む場合があります。

加工中

墨出し


図面を元に、壁・柱の位置を床に出す作業です。
墨壺と呼ばれる糸に墨汁が付いた道具でまっすぐな線を引きます。
他業種の"墨出し屋さん"が建物の基準の線を出してくれるので、それをもとに型枠大工は壁や柱などの墨出しをします。
基準の線とは、通り芯(平面での横方向と縦方向)と高さ(建築ではレベルと呼び、FLという表記です。)の事です。

墨出し(ただいま準備中です...)

敷桟


墨に合わせてコンクリートの床に桟木を打ち付け、型枠を建てやすいようにする作業です。
コンクリートの床(建築ではスラブと呼びます。)は現地で人が作るものなので、真っ平ではありません。
なので薄いベニヤ等で型枠を建てる部分を水平にします。
この作業の精度が悪いと建物が歪んでしまうので、丁寧に行います。

敷桟(ただいま準備中です...)

建て込み


加工した材料を敷桟の上に打ち付け、実際に組み上げていく作業です。
コンクリートはとても重く、流し込む(打設といいます)時に、型枠に大きな力(側圧)がかかります。
なので型枠が壊れないようにするための金物を取付ながらの作業になります。

建て込み

締め付け


建て込みで取り付けた金物を利用し、型枠の外側からパイプを使って補強する作業です。この時、金物が緩んでいたりすると、型枠が壊れる原因になってしまいます。
写真は柱の型枠を締め付けたものです。
ちなみに、型枠が壊れてコンクリートが流れ出してしまう事を業界では"パンク"といいます。
また、壊れないにしても圧力に耐えきれずベニヤが膨れ上がってしまう事を"はらむ"といいます。

締め付け

建て入れなおし


型枠をパイプサポート(突っ張り棒の強力なもの)とチェーン・ターンバックルを使って、押す力と引く力を吊り合わせ、垂直かつ、長手方向の通りをまっすぐにする作業です。
「たちを見る」とも言います。
型枠はそのまま建てた状態でほぼ垂直に立ってはいますが、コンクリートを流し込むときに均等に力がかかるわけではありません。
特に中に鉄骨が入っている柱は4面中1面のみに極端な力がかかり、傾いてしまいます。
小さい型枠の場合は、パイプサポート、チェーン・ターンバックルを使わずに、桟木で行う場合もあります。
写真で締め付けに使用しているのは通常のパイプではなく、コラムクランプと呼ばれるものです。

建て入れなおし

打設


コンクリートを流し込む作業です。
この作業は"土工さん"が行いますが、型枠に不備が起こらないよう必ず型枠大工が見張りながらの作業となります。
土工さんはコンクリートが上手く型枠内に充填されるようにバイブレーターを使用します。
その影響で、型枠の金物が緩んでしまうときがあるので、気を使う作業です。

打設(ただいま準備中です...)

解体(脱型)


打ち終わった後、養生期間(コンクリートが固まり、設計者が計算した基準の強度が出るまでの時間のこと)を経た後、型枠を解体し、型枠工事は完了となります。
この後、他の業者さんが型枠大工の金物で出来た穴を埋めたり、タイルを張ったりする作業が残っています。
化粧打ち放しの場合は、この仕事で完了し、そのまま意匠となるので腕の見せ所です!(一部金物で出来た穴だけ"左官屋さん"が補修します。)

解体


以上が基本的な型枠の作業となりますが、他にも様々な工法や意匠の種類があります。
地組、PC、ビーム、吊り型枠、ノンセパ工法、本実型枠、モールドスター等。
また、地域によっても使用する材料や、工法も違います。
コンクリート造の建物もよく見ると、それぞれ違いが見えて面白いですよ。
街中で打ち放しの建物を見かけたら観察してみてはいかがでしょうか?

様々な工法の型枠


階段・曲面型枠・システム型枠(揚重して施工)

階段 曲面 システム